ドイツやオーストリアのオーケストラでは、ドイツ式バリトンで演奏されることも多いです。ドイツ式バリトンは、テノールホルンよりもやや管が太いため、音も太く、安定した感じです。オーケストラの金管樂器全體が、マーラーの時代よりも管の太い樂器が多く使はれるやうになってきた爲、バランスがよいのでせうか。
ドイツ式バリトンで演奏した例
C.アバド指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団
映像:ジェネオン エンタテインメント
使用樂器:Weltklang の Bariton
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ハイティンク/ベルリンフィルハーモニー
映像:ユニバーサル ミュージック クラシック
使用樂器:Weltklang の Bariton
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ドイツ式バリトンは、テノールホルンと一緒に吹奏樂團で使用される樂器です。音域はテノールホルンと一緒で、B♭調です。單にバリトン(Bariton)と稱されますが、バリトンといふ樂器もまた世界中に樣々なタイプがあるため、「ドイツ式バリトン」と呼んで區別すると理解しやすいです。
左からドイツ式バリトン(Bariton)とテノールホルン。いずれもB♭調。ドイツのアレキサンダー社製
ドイツ式バリトンとテノールホルンは、それぞれ獨立したパートを演奏します。
ウィーン宮廷音樂隊のドイツ式バリトン(左)とテノールホルン(右)
マーラーの指定通りテノールホルンで演奏した例はこちら
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